趣味でコレクションを収集する前に、自分の特性や嗜好を知っておくことは重要

雑記
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趣味はいろいろあり、お金の使い方も食べ歩きや旅行などのように形として残らない使い方がある一方、好きなものをコレクションとして収集する物として残る使い方もあります。

ただし、コレクションは自分の性格をよく理解したうえで始めないと、後で困ることがあります。

仕事のストレス発散として陥りやすいコレクションという趣味

私が勤めていた電気系企業は、今でいうところのブラック企業でした。月100時間の残業は当たり前で、残業は生活残業と呼ばれ、これだけ働くことで世間一般の平均的な収入になる状況でした。新人研修で府中に行ったときは「先週、このビルから飛び降りがあった」とか「5時になるとみんなタイムカードを押してから仕事を続ける」とか聞きました。実際、職場でもノイローゼやうつ病で休職する人も多かったです。

朝8:30から23:30まで働いて、帰宅後もリモートでジョブの実行状況を確認してから寝るという仕事漬けの毎日で、私がストレス発散法として選んだのは好きなアニメを見たりゲームをプレイすることでした。買っても見たりプレイする時間が取れないため日々貯まっていくコレクションも、年取れば時間もできるだろうからその時にやればよいだろうと漠然と考えていました。

しかし、いざ、その時になってみると貯まったアニメを見たりゲームをプレイする時間がありません。何故かと考えてみると、自分が常に新しいものを求めていることに気付いてしまいました。

ノスタルジーに浸って昔のアニメを見たりレトロゲームをプレイするより、話題のアニメを見たり最新のハードで最新の情報を確認しながら最新のゲームをプレイすることに興味が向いてしまうのです。

この時はじめて失敗したと思いました。

自分の性質と嗜好はどのようなものかを再確認

ここでの間違いは、自分がどういう特性を持ちどういう嗜好で行動するのかも考えずに、コレクションという趣味に走ってしまったことです。

ヲタクと呼ばれる人たちは私と同じようにコレクションに走りがちです。ヲタクでない人からするとそんなものを集めてどうするのと聞きたくなるでしょう。もし聞かれても本人も分からないで収集していることでしょう。

そうなる前に、まず、自分の特性を考えてください。

友人に小学生の頃のことを事細かに覚えている人がいました。記憶力が高いというわけではなく、大事にしたい事だから覚えているとい感じでした。

コレクションを見ると購入当時のことを思い出して懐かしく思うこともあります。そこでそのアニメを見たりゲームをプレイした衝動にかられるかです。

見たりプレイしたいと思えるなら古いものに惹かれる特性を持っているのでしょう。そうでないならコレクションに走ると後で公開する可能性があります。

それでもコレクションをしたい場合は

それでも、コレクションが向いている人もいるでしょう。そのような場合でも、いずれは処分しなければならない時が来ます。その時のために私の経験から注意した方が良い点を以下で説明します。

ガジェットやAV機器

ネットに接続できないガジェットは、セキュリティリスクが無いため比較的寿命は長いです。ただし液晶パネルには寿命がありますので、処分するなら早めの方がよいでしょう。

ネットに接続できるものはセキュリティアップデートが提供されなくなったらオフラインで使うか処分してください。ストリーミングWALKMANのように本体機能に問題が無くても、Googleのサポートが終了しAndroidをアップデートできなくなるとメーカーが見捨てる製品もあるので注意が必要です。

ゲーム

プラットフォーム

プラットフォームの変遷には注意する必要があります。

PlayStationの場合、PS1、PS2、PSP、PS3、PSVITA、PS4、PS5と出てきました。PS2まではネットワークに接続できませんのでアップデートが成されません。バグのあるゲームは無価値となります。不幸にもバグがあるゲームを持っている場合は売却は諦めましょう。

人気のあるゲームは新しプラットフォームが出るたびにリメイクされます。リメイク版が出ると分かったら早めに処分して買い替えましょう。リメイク版ではバグや問題のある仕様が修正される場合が多々あるため以前のものは更に価値が下がります。

Windowsの場合、Windows 3.1、Windows 95、Windows 98、Windows Me、Windows Xp、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、Windows 11と沢山のバージョンがあります。

PC用ゲームは複数のバージョンで動作するように作られていますが、大きくバージョンが変わる場合は互換性を確保できなくなります。そのため互換性が確保できなくなったところで終了するものと、リメイク版が出るものかが分かれます。

Windows自体はセキュリティのリスクがあるため、更新が止まったバージョンは利用することが好ましくありません。そのためサポートが終了したバージョンでしか動作しないゲームは、中古として買い取りしてもらえない場合が多々あります。不要になった場合は早めに対処する必要があります。

メディア

買い切りのゲームの場合、CD-ROM、DVD-ROM、Blu-ray、カートリッジなどのメディアで販売されていることが多いでしょう。その場合、購入したら必ずメディアにキズや破損が無いかを確認してください。ゲームの動作に支障がなくともキズだけで価値が格段に下がるので、販売店またはメーカーに交換させてください。

使用中もメディアの記録面、カートリッジの接点には手で触れずに綺麗な状態で使ってください。皮脂やゴミによる腐食などで読めなくなる場合があります。

また、滅多にありませんが、特典や同人ゲームなどでCD-RやDVD-Rの場合、経年変化で読めなくなる場合があることは覚えておいてください。

パッケージ

処分する場合、パッケージや同梱物は重要です。パッケージはできるだけ変形や太陽光による変色が起こらない場所で保管してください。太陽光は直接当たらなくても反射光だけで変色します。また、同梱物の欠品が無いように、必ず一緒に保管してください。

販売時のショップ特典やメーカー特典などは必要ありません。これらは個別に価値があり、別商品として処分できる場合があります。

アニメ

メディアの変遷

ゲームと同じくメディアの変遷を考える必要があります。

ビデオテープやレーザーディスクについては、既に買い取りなどは行われていません。

DVDとBlu-rayについては、現状でも売買がされています。これは次世代の光メディアが出てこないという理由が大きいでしょう。

だからと言って安心はできません。家庭で利用できる通信回線の速度向上によりメディアではなくネットでのデータ販売が一般的になってきました。それも定額制のサブスクリプションモデルです。

サブスクリプションモデルは安価で利用者にやさしいように見えますが、固定費となり多くのサービスがサブスクリプションモデルに移行しているため、知らないうちに家計への負担が非常に大きくなります。

一方、メーカーにとっては契約させてしまえば、使われなくとも固定収益となるため非常においしい商売となります。

今後、配信サービスが更に普及することでメディアの出荷が減り、メディア商品が高騰する可能性があります。

メディアの劣化

プレスされたDVDやBlu-rayでは比較的起きにくいのですが、経年変化で読めなくなる場合があります。また、同じアニメでも海外で販売されている逆輸入品は非常に安価に入手できますが、キズだらけのメディアなどざらです。これも再生環境によっては読めない場合があります。

そのようなメディアは比較的新しいBDレコーダーなどでは再生できる場合があります。

キズが無く再生に問題があるメディアは早めに処分しましょう。中古買い取り業者はメディアの表面だけを確認するので問題ありません。逆に中古品には読めないメディアも含まれていますので購入する場合は注意が必要です。

購入時点でメディアにキズが付いていたり、読めないメディアもありますので、購入したらすぐにチェックして問題があれば販売店やメーカーに交換してもらいましょう。

再版の問題

テレビアニメは言わば、DVDやBlu-rayを販売するためのCMです。テレビアニメを放送中にまず単巻で発売して、販売数が減ってきたところでBOXとして再版します。

BOXはパッケージが集約されることや、編集工数がかからないことから安価に設定されるため、単巻より安く販売されます。そのため、単巻で購入してしまい不要となった場合は、できるだけ早く処分した方がよいでしょう。

流行の変遷

どんなに人気のある作品でも続編が放送されるなどしない限り、数か月で人気は下火になります。

第2期の放送などで人気が出る場合もありますが、その場合は再版BOXも発売になります。不要となったなら人気のあるうちに処分しましょう。

書籍

紙の劣化

書籍は管理が非常に難しいです。

立てて保管する場合は両側から押さえつけられるように本棚に並べないと曲がった癖がついてしまいます。

窓から差し込む太陽光の紫外線により焼けが発生し変色します。BOOKOFFなどは本の周辺の変色度合いで価値を決めています。

この変色は紙質によっても変わり、同じシリーズのコミックスでも購入時期により極端に変色し易い巻などが発生します。

できるだけ折れたり曲がらないように適度な温湿度で紫外線を避けて保管してください。

シリーズ物

シリーズ物は単巻では価値がありません。シリーズ物は全巻揃っている状態で処分するようにしてください。

電子書籍

昔は全く考えも及ばなかった電子書籍が一般化しました。コミックに関しては紙のコミックより無料コミックアプリで読む方が多いそうです。

ただし、まだ完全に移行してよいものとは言い切れません。

利用権の確認のために定期的にサーバーで認証する必要がありますので、ラノベなどに異世界で電子書籍を読むエピソードなどがありますが、現実的には不可能です。海外に長期滞在する場合に認証サーバーに接続できないと、読めなくなる危険性があります。

紙の書籍は再版法の制限により新刊価格は決まっていますが、電子書籍はその制限が無く、安く購入できます。

紙の書籍は不要になったら売却できますが、電子書籍は所有権を移転することができないため、不要になっても処分できません。

電子書籍書店がサービスを終了する場合もあります。これまでは別の書店に利用権が引き継がれましたが、今後もそうなるとは限りません。価格の問題がありますので金券などで還元されることは無いでしょう。

また、紙の書籍と異なり現物がありませんので、相続の問題がどうなるのか分かりません。

買い替えるという選択

同僚に、ある人はどんなに気に入った製品でも1年で買い替えているという話を聞きました。そうするとだいたい半値ぐらいで売却でき、それに資金を加えて新しいものに買い替えているそうです。

ヤフオクが始まった頃でしたが、買ったものは捨てるということが当たり前の時代でしたが、新鮮に感じました。

今ではメルカリなどのフリーマーケットが一般化して、中古品の売買が盛んに行われていますので、中古品に抵抗がある場合でも売却だけは利用してみるのも手です。

物によって違いますが、あるものを処分する場合、ソフマップなどの中古業者に売却すると定価の1/3で売却できます。それが売られる場合は定価の2/3となり、定価の1/3が中古業者の儲けになります。

フリーマーケットで処分すると定価の2/3程度で売れますが、そのうちの約1割がフリーマーケット主催者側の利益として徴収されます。

趣味としてのコレクションを始める前に自分の特性を知ることが重要

どんなものでも価値は変化し、商品も劣化します。処分するタイミングを見誤らないようにすることが大切です。忙しいのにコレクションに手を出してしまうと整理する時間も取れず、気付いた時には処分できなくなったコレクションの山となってしまいます。

そうならないためにも、自分の特性をよく知ってコレクションに手を出して大丈夫か考えてみてください。

この記事を書いた人
Solomon

物をただ使うのではなく、より便利に、より使いやすくするにはどうすればよいかを検討して、改造することに興味をそそられます。100均で珍しいものを見つけても更にこれを組み合わせれば、もっと使いやすいものが安価で手に入ると思ってしまいます。

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