dysonのハンディクリーナーのモーターが唸りだすという問題が発生したので、その対処と原因の究明を行いました。
ダイソンハンディクリーナー DC31MHの故障
2010年に購入したダイソンのハンディクリーナー DC31MHですが、最近モーターが唸りだし、吸引力が強くなったり弱くなったりするようになりました。
ダイソンのサポート窓口である「ダイソンお客様相談室」に電話して、部品を交換したところ直ったのですが、モーターが原因と思い込んでいたのに、どうして直ったのか納得がいかず分解してみました。
同様の症状なら分解して自分で修理できますが、はめ込み部分があるのでオススメ出来ません。
DC31/DC34/DC35
ダイソンの充電式ハンディクリーナーです。DC31が発売された後、改良型のDC34/DC35が発売されました。本体は同じ構造なので、以下はどの機種にもあてはまります。
症状
モーターが唸るというのは、使っていると急に回転数が落ちて吸わなくなり、暫くするとまた回転数が上がり吸い始めますが、すぐに回転数が落ちてしまう。この繰り返しです。
何かで吸い込み口が詰まった場合、モーターの負担を減らすため回転数が自動的に落ちますが、その時の症状に似ています。
見える範囲で詰まっているところも無いので、モーターが壊れたと思っていました。
ダイソンお客様相談室
修理しても保証も切れているので買い直した方が良いかなと、量販店で現物を見てカタログをもらって来ました。カタログの裏に「話そうダイソンお客様相談室」というフリーダイヤルが書いてあるのを見つけ、ダメもとで掛けてみました。
こちらのページに電話番号とメールアドレスが記載されていますが、電話の方が良いです。
他のサポートと違って、すぐにつながりました。
サポート担当者は親切でユーザー登録をした後、症状を聞かれました。サポート担当者の指示にしたがってクリアビンを外して「モーターの音」を受話器越しに聞かせます。そのうえで故障個所を見極めているようです。音を聞いて判断してくれるのでメールよりも電話の方がよいのです。
部品交換
結局、クリアビン(透明のゴミが溜まる部分)が原因ではないかとのことで交換してみることにしました。ちなみに下取りしてもらって、現行機種を安く購入することも出来るそうです。
数日でクリアビンが代引きで届きました。
交換しましたが改善せず、再度電話しました。
それならば、サイクロン部分(青い本体部分)ではないかとのことで、サイクロン部分を送ってもらいました。この時は見込み違いだったためのとことで、無償で送って頂けました。
サイクロン部分を交換したところ、見事に直りました。
原因究明のため分解
直ったのはよいのですが、どうして直ったのか納得できないのでサイクロン部分を分解してみました。
工具として、このような先のドライバーが必要です。
分解すると、このようになります。
まず、(2)から(1)を外します。矢印の部分4箇所が噛み合っていますので、ケガをしないように注意して外します。
次に(3)から(2)を外します。同様に、矢印の部分3箇所が噛み合っていますので、ケガをしないように注意して外します。
そして、(4)の、この部分のネジを最初に説明したドライバーで外します。
(2)を外すと、
こうでした。中心に綿ゴミが詰まっていました。
綿ゴミを取り除くと、このようになっています。6本のネジを外して更に分解します。
構造上の問題と対策
サイクロン部分を上から見ると、このようになっています。吸引の空気の流れは、6個のサイクロンで綿ゴミが詰まっていた部分から吸い込み、
この穴から吸い上げ、
フィルターに向かいます。
サイクロンの上部は空気が漏れないように、スポンジ状のパッキンが取り付けられています。綿ゴミの細かい繊維がスポンジの穴に引っかかり、徐々に堆積して詰まらせるほどのゴミの塊になったようです。
対策としては、サイクロン部分とモーター部分の間のフィルターまでゴミが行かないように、こまめにクリアビンのゴミを捨てること。
月1回の洗浄が推奨されているフィルターを常にきれいにしておいて、モーターの吸引力が落ちないようにすること。これらぐらいが取れる対策でしょう。
まとめ
はめ込み部分があるので分解掃除は、あまりお勧めできません。詰まったらサイクロン部分は交換した方がよいでしょう。
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